コンテンツに進む

コーヒー豆400gまで全国送料一律¥385(税込)

発送当日に焙煎してお届けします

パナマ産ゲイシャコーヒーの特徴 世界的ブランドの歴史と現在

パナマ産ゲイシャコーヒーは世界中のコーヒー愛好家から評価されている高品質なコーヒーです。その独特の風味と芳醇なアロマは「パナマ ゲイシャ」がどのようにして世界のトップクラスに位置づけられるかを明確に示しています。

本記事ではパナマ ゲイシャの歴史、その特徴、そしてなぜこれほどまでに特別視されるのかについて、詳しく解説していきます。

パナマの地理

パナマは北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の間にある、人口446万人(2023年)ほどの国家です。北西にコスタリカ、南東にコロンビアと接しており、周辺諸国同様にコーヒー豆の栽培が盛んです。太平洋と大西洋を結ぶ、パナマ運河が有名ですね。

パナマ ゲイシャの起源

パナマゲイシャの歴史は非常に興味深いものがあります。アラビカ種の一種である、ゲイシャ種はもともとアフリカ大陸のエチオピアが原産でした。1931年、エチオピアのゲシャ地域で発見されたことが、その名の由来となっています。その後1960年代に入り、中央アメリカのパナマに持ち込まれました。


ゲイシャコーヒーの原産地 エチオピアのゲシャ地域

パナマの豊かな土壌と適切な気候は、ゲイシャ種がその真価を発揮するのに最適な環境を提供しました。これにより、パナマ ゲイシャは独自の味わいを育むことができたのです。ただし、世界的に有名になるのはまだ先の話です。

パナマ ゲイシャの特徴

パナマ ゲイシャのコーヒー豆は、その豊かな風味と複雑な味わいが特徴です。フローラルで柑橘類を思わせる香りと、甘く繊細な味わいが、パナマ ゲイシャを他のコーヒー種類と一線を画す理由です。また、パナマ ゲイシャのコーヒーは、クリアでクリーンな後味が魅力的であり、その味わいは長く口の中に残ります。

形状は他のアラビカ種に比べて細長く、見た目にも違いがはっきりわかります。

ゲイシャ種の形状 他の品種に比べて細長い形状をしている

ティピカ(左)とゲイシャ(右) 

パナマ ゲイシャの栽培と生産

パナマでもゲイシャの栽培は、特に注意深く行われています。もともとゲイシャ種は病気に弱く、労力に対して生産量が少ない品種でした。パナマの特定の農園では、標高が高く、霧が多い地域を選んでゲイシャ種を植えています。これらの条件は、ゲイシャがゆっくりと成熟するのに適しており、その独特の風味をより強く引き出します。現代においてもパナマ ゲイシャの生産量は限られており、その希少性がさらに価値を高めています。

パナマ エスメラルダ農園でのコーヒー生産

パナマ ゲイシャの評価と市場

パナマ産ゲイシャは国際的なコーヒーコンテストで数多くの賞を受賞しています。現在のように高値で取引されるようになったのは2000年代に入ってからで、エスメラルダ農園の生産したゲイシャコーヒーが国際的な品評会で数多く入賞するようになりました。以後、「パナマ ゲイシャ」の名声は高まり、世界中のバリスタやコーヒー専門家から高い評価を受け、パナマ ゲイシャは市場でも非常に高価で取引されており、その品質と希少価値に見合った価格が設定されています。

市場での評価と価格

パナマ ゲイシャの市場価格は、その希少性と品質の高さによって非常に高価です。特に国際コンペティションで高い評価を受けた豆は、オークションでキログラム当たり数千ドルに達することもあります。この高価格は、パナマ ゲイシャの独特な風味プロファイルと世界中の愛好家からの強い需要に支えられています。

未来の市場動向

パナマ ゲイシャは今後もコーヒー市場でのプレミアム品としての地位を保持し続けると予想されます。その品質とプロファイルの一貫性が保たれる限り、愛好家だけでなく、高級カフェやレストランでも引き続き注目されるでしょう。持続可能な栽培方法と品質への継続的な注力が、この貴重なコーヒーの未来を形作る重要な要素となります。

ベスト・オブ・パナマとは

ベスト・オブ・パナマは、パナマの特別なコーヒー豆を評価し、表彰するための年間イベントです。このコンペティションでは、パナマ国内の多くの農園が参加し、その中でもゲイシャ種が特に注目されます。審査は国際的なコーヒー専門家によって行われ、風味、アロマ、酸味、甘み、後味など様々な要素が厳しく評価されます。

この競技会では、ゲイシャ・ナチュラルとゲイシャ・ウォッシュドの2つの主要なカテゴリーで農園が評価されます。2024年のコンペティションでは、ゲイシャ・ナチュラルの部門で「ELIDA GEISHA NATURAL TORRE」がラマストゥス・ファミリー・エステーツによって生産され、最高得点95.13点を獲得して1位に輝きました。また、ゲイシャ・ウォッシュドの部門では「KAISEN FINCA LORAYNE」がマーカス・デュランによって生産され、95.50点を記録して1位となりました。

2024年のベスト・オブ・パナマの結果

部門 順位 農園名 / 生産者
ゲイシャ ナチュラル 1位 Lamastus Family Estates / Wilford Lamastus
2位 Carmen Estates by Panama Red Carmen Café Trading, S.A.
3位 Altieri Specialty Coffee / Mima Estate Altieri Family
ゲイシャ ウォッシュド 1位 Adaura Coffee / Finca Loreyne by Marcus Duran
2位 Finca Sophia / Sophia Estate Panama
3位 Café Gallardo / Finca Nuguo by José "Pocho" Gallardo

参考文献:https://pulpa.coffee/best-of-panama-2024/

これらの農園は特にその品質と味の特徴から、高い評価を受けており、パナマ ゲイシャの市場価値を高める要因となっています。競技会での高評価はそれぞれの農園にとって大きな名誉であり、国際的なコーヒーマーケットにおける彼らの地位を確固たるものとします。このような評価は、生産者にとっても経済的な利益につながると同時に、彼らの持続可能な農業実践への取り組みを後押しする効果があります。

代表的な農園

1. ハシエンダ・ラ・エスメラルダ

パナマ ゲイシャコーヒーで最も有名な農園の一つであるハシエンダ・ラ・エスメラルダは、その独特なゲイシャコーヒーで国際的に多くの賞を受賞しています。この農園はボケテ地区に位置し、特に「エスメラルダ・スペシャル」は高い評価を受けています。霧がかった山々と豊かな土壌が、独特の風味プロファイルを生み出すのに一役買っています。

エスメラルダ農園 ゲイシャ プライベートコレクション 2024 ナチュラル
エスメラルダ農園 ゲイシャ プライベートコレクション 2024 ウォッシュド

2. エル・ブリオン

エル・ブリオン農園は、パナマのヴォルカン地区に位置し、特に高品質のゲイシャコーヒーを生産しています。この農園では、持続可能な農法を採用し、自然環境と調和してコーヒー栽培を行っています。エル・ブリオンのゲイシャは、その明確な風味と優れたアロマで知られています。

3. フィンカ・デボラ

フィンカ・デボラは、革新的な栽培技術と独自の加工方法で知られる農園です。この農園のゲイシャコーヒーは、非常に繊細で洗練された風味が特徴で、国際的なコンペティションで高い評価を受けています。フィンカ・デボラは、パナマのコーヒー栽培地帯の中でも特に高地に位置しており、理想的な気候条件のもとで栽培されています。

4. フィンカ・レロッタ

フィンカ・レロッタは、小規模ながら質の高いゲイシャコーヒーを生産している農園です。この農園は家族経営で、コーヒーの品質に対する情熱が感じられる製品を提供しています。フィンカ・レロッタのコーヒーは、バランスの取れた甘みと複雑な風味が評価されています。

5. ジャンソン

ジャンソン農園はパナマのチリキ地区に位置しており、特に高品質のゲイシャコーヒーの生産で知られています。ジャンソン家によって運営されているこの農園は、長年にわたりコーヒー栽培に情熱を注いでおり、そのゲイシャコーヒーは世界的にも高く評価されています。ジャンソン農園のゲイシャは、その豊かなフローラルノートとクリスプな酸味が特徴で、独特の甘さを持つことで知られています。持続可能な農業技術と環境への配慮が、その品質の高さを支えています。

これらの農園は、パナマ ゲイシャの品質を象徴するものであり、それぞれが独自の栽培方法や哲学を持っています。これにより、各農園のゲイシャコーヒーは独特の風味と特性を持ち、世界中のコーヒー愛好家から高い評価を受けています。

ジャンソン農園 ゲイシャ アルプス ナチュラル

パナマ ゲイシャの未来

パナマ ゲイシャの人気は今後も続くと予想されます。その独特な風味と品質が、より多くのコーヒー愛好家を引きつけるでしょう。

パナマ ゲイシャについてさらに深く知ることで、その豊かな風味と特別なストーリーをより深く理解することができます。特別な日に飲むコーヒーとして、コーヒー好きの方への贈り物としてもふさわしいコーヒーです。