急冷式アイスコーヒーとは、お湯で抽出したコーヒーを氷で急速に冷やす淹れ方のことを指します。
急冷でコーヒーを一気に冷やすため、コーヒー豆が持つ本来の風味やフレーバーを逃さずに楽しむことができるのが魅力で、夏はもちろん一年を通して利用できるアイスコーヒーです。
本記事でハンドドリップによる急冷式アイスコーヒーの作り方を画像付きでわかりやすく解説します。
ハンドドリップで美味しい急冷式アイスコーヒーを淹れる際のポイント
深煎りのコーヒー豆を選ぶ
温度が冷たいと酸味を感じやすいため、中深煎り〜深煎りがおすすめです。ホットで飲むより1段階深煎りのコーヒー豆を選びましょう。
ただ、個人差がありますのでフルーティーで酸味を楽しみたい方は中煎りで楽しむのも良いですね。
お店によっては、アイスコーヒー向けのブレンドなどの商品を提供しているのでそちらを選んでも大丈夫です。
コーヒー粉の粗さは中細挽き〜細挽き
アイスコーヒーでは少ない湯量で濃くコーヒーを抽出したいため、ホットコーヒーで飲む時よりも細挽きにすることでコーヒー豆が持つ甘みなどの成分まで効率良く抽出ができます。
自宅にコーヒーミルがある方は、少しだけ細めの設定にして味の調整をしましょう。
コーヒー豆はホットコーヒーの2倍使用
アイスコーヒーは、氷で急冷する分を考慮してホットコーヒーの2倍のコーヒー豆で作るのがおすすめです。(ホットコーヒーの場合、コーヒー豆:お湯=1:15がおすすめ)
アイスコーヒー2人前を作る際、コーヒー豆20gに対してホットコーヒーなら湯量300gですが、アイスコーヒーの場合は150gで抽出(ドリップ)をします。
アイスコーヒーを作ってみたけど味が薄い、ぼやけてしまうという方は2倍のコーヒー豆で抽出するように意識しましょう。
準備するコーヒー器具
- コーヒードリッパー
- コーヒーサーバー
- ペーパーフィルター
- グラインダー・ミル
- 細口ケトル
- コーヒースケール(タイマー付き)
▼コーヒー器具の詳細はこちらから
ハンドドリップで揃えるべきコーヒー器具6選と選び方
急冷式アイスコーヒーレシピ(2人前)
- コーヒー豆(粉):20g
- お湯:150g
- 氷:80~100g(多めに入れても大丈夫です)
簡単解説:ハンドドリップでの急冷式アイスコーヒー淹れ方
ステップ1:コーヒー豆の計量、コーヒーグラインダーでミルスケールでコーヒー豆の重量を測ります。(ここでは20gで計量)お手持ちのグラインダーでコーヒー豆を中細挽き〜細挽きに挽きましょう。
ステップ2:ペーパーフィルターを湯通ししてリンスしておく気にならない方は不要ですが、ペーパーフィルターの紙のにおいを取り除きたい方はドリップする前に湯通ししておきましょう。
湯通ししたお湯は使用しないので別の容器に移しましょう。
ステップ3:コーヒーサーバーに氷をたっぷり用意コーヒースケールにコーヒーサーバーを乗せて100g程度の氷を入れましょう。その際、さらに冷たく飲みたい場合は100gより多めに入れると良いです。
ステップ4:ペーパーフィルターにコーヒー粉が平らになるようセットペーパーフィルターに、コーヒーグラインダーでミルをしたコーヒー粉をセットします。ドリッパーを軽くたたき、コーヒー粉の表面が平らになるようにしましょう。
ステップ5:コーヒーをハンドドリップで抽出(150g)手順はホットコーヒーと同様に以下の手順でハンドドリップしていきます。
- 蒸らし工程:お湯を10秒で30gを粉全体に注ぎ、30秒程度蒸らし。
- ドリップ抽出:残り120gを500円玉くらいの円を描くように中心から渦巻状に注ぎ、これを繰り返す。
抽出されたコーヒーに味のばらつきが出ないように、コーヒーサーバーをゆすってコーヒー全体が混ざり合うようにしましょう。
ステップ7:グラスに注いで、急冷式アイスコーヒーの完成 ▼ペーパードリップコーヒー(ホット)の淹れ方記事はこちら自宅で簡単!美味しいペーパードリップコーヒーの淹れ方
当店おすすめのアイスコーヒー向けの豆
暑い季節にぴったりのアイスコーヒーブレンド。ほどよい苦みとコクの中にほのかな甘みを感じるブレンドです。
後味はさっぱりとしており、ゴクゴクと飲みやすい仕上がりになっています。また、ミルクとの相性も抜群なので、お好みに合わせてアレンジしていただけます。
当店で取り扱っているデカフェ3種のブレンド。
単体でも美味しいデカフェ3種をブレンドし、より複雑で深みのある風味に仕上げました。深煎りにすることでよりコーヒーらしさが感じられ、アイスで飲みやすいデカフェになっています。
急冷式以外のおすすめアイスコーヒーレシピ
水出しコーヒー( コールドブリュー)水出しコーヒーは、別名「コールドブリュー」とも呼ばれ、麦茶をポットに水と専用パックで抽出するのと近いイメージで、ポットに水とコーヒーパックを入れて、低温で6時間程度かけて抽出することで、ハンドドリップコーヒーよりも、酸味や苦味が抑えられ、まろやかな味わいが楽しめます。
▼水出しコーヒーの詳しい作り方はこちらから
水出しコーヒーとは?自宅で簡単、水出しコーヒーの美味しい作り方