「カフェや喫茶店で飲むようなコーヒーを自宅でも楽しみたい!」そんな方向けに初心者でも自宅で簡単にできる、美味しいペーパードリップコーヒーの淹れ方を解説します。コーヒーは、焙煎度合い、豆と水の分量、抽出方法によって味わいが変わるため、絶対的なレシピが存在する訳ではないのですが、ここでは自宅で初めてドリップコーヒーに挑戦する際に、「初めての一杯」を美味しく淹れる方法についてまとめていきます。
お好きなコーヒー豆を用意
ご自身の好みにあったコーヒー豆を選びましょう。コーヒー豆には、8つの焙煎度があり、お店で買う際は、まずはおすすめの焙煎度で購入するのが安心です。最初はスタンダードな、ハイロースト・シティローストあたりを選ぶのがおすすめです。
- ハイロースト(中煎り):酸味と苦味のバランスが取れ、フレーバーも味わえる
- シティロースト(中深煎り):酸味よりもやや苦味やコクを感じる味わい
コーヒー豆を挽く
コーヒー豆の粗さは、いくつかありますが、ドリップコーヒーでは中細挽きがおすすめ。
- 極細挽き(エスプレッソ向き)
- 細挽き
- 中細挽き(ドリップコーヒー向き)
- 中挽き
- 粗挽き
もちろん、お店で挽いた状態の豆を購入するのでも大丈夫です。自分で挽く場合は、手動または電動のミルで中細挽きで挽きましょう。粉の大きさは0.5mmほど、グラニュー糖や塩と同じくらいの大きさが目安です。
準備するコーヒー抽出器具
- コーヒー豆(粉) 1杯分10g程度
- お湯とコーヒー専用ケトル(できるだけ細口のものを用意)
- コーヒードリッパー
- ペーパーフィルター
- コーヒーサーバー(1人であればカップにドリッパーを乗せてもOK)
- コーヒースケール(タイマー付き)
▼コーヒー器具についての詳しい説明はこちらから
コーヒー豆・お湯の目安分量レシピ
コーヒー分量1に対してお湯分量を15倍にする「1:15」がおすすめです。コーヒー分量は10g×杯数で覚えておくとわかりやすいですね。
杯数 | コーヒー分量 | お湯分量 |
---|---|---|
1杯分 | 10g | 150 ml |
2杯分 | 20g | 300 ml |
3杯分 | 30g | 450 ml |
4杯分 | 40g | 600 ml |
※杯数:一般的なコーヒーカップ1杯分の分量
コーヒードリップの手順
コーヒー豆の計量・お湯を沸かす
1杯分のコーヒーを淹れる準備をします。
まずは、スケールでコーヒー豆の重量を測ります。(1杯分の場合10g)
同時にケトルに水を入れてお湯を沸かしておきましょう。
抽出温度は、まずは92℃(中煎り)を基準に、苦みを強調したい場合は高温、酸味を強調したい場合は低温で抽出するとコーヒーの味わいを引き出すことができます。
※温度調整機能がない場合はポットのお湯が沸騰した後に、30〜60秒ほどおいてお湯を注ぎましょう。(沸騰したお湯を注ぐと苦味が出過ぎてしまいます。)
ドリッパーにミルしたコーヒー粉をセット
計量したコーヒー粉を入れてドリッパーを横からトントンと叩き、粉の表面を平らにするのがポイントです。
コーヒードリップスタート
タイマー・スケールで時間・重量を測りながら、コーヒーを2回に分けて抽出していきます。ここでは、1人前(豆10g・お湯150ml)の分量を例に行います。
注ぐ時間は、合計で1分半程度になるように意識しましょう。
▼ドリップのかんたん動画解説はこちら(※動画では豆15gを使用)
コーヒードリップ1回目(蒸らし)
タイマーをスタートさせたら、10秒程度で30mlを中央から円を描くように全体に注ぎ、そこから30秒ほど待ち蒸らします。(この時点でタイマーは40秒程度)
コーヒードリップ2回目
残りの120mlを同様に注ぎます。
ポイントは、この時、500円玉くらいの円を描くように中心から渦巻き状に注ぎ、それを繰り返します。なるべく注ぐお湯のスピードと、抽出されるお湯のスピードが一定になるよう注いでいきます。
40秒〜50秒くらいで注ぎましょう。(この時点でタイマーは1分20秒〜30秒)最後、コーヒーが落ちるまで待って抽出終了です。
抽出時間が長過ぎると濃く抽出され、苦味や雑味を多く感じます。反対に、短過ぎると抽出が薄く、コーヒーのコクや苦味が抽出されないので軽い味になります。
コーヒーの成分は、酸味→甘味→苦味→雑味の順で抽出されていくので、バランス良く成分を抽出するためにも、抽出時間・挽き方・お湯の温度を調整して、美味しい味を再現できるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最初は全てのペーパードリップ用器具を揃えるのは難しいと思いますが、最低限スケール・タイマーは用意して分量・時間を測ってコーヒーを淹れることで再現性高く、好みの味に微調整がしやすいのでおすすめです。
ぜひ、ご自宅・職場でドリップコーヒーをお楽しみください。
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