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コーヒー豆の品種について 代表的な品種とその特徴を解説

コーヒー豆には多岐にわたる品種がありますが、どの様な特徴があるかご存知でしょうか。産地と合わせて品種にも着目することで、普段飲むコーヒーがどういう特徴を持ったコーヒーなのかより深く理解できるかもしれません。本記事では代表的なコーヒーの品種と、その特徴について解説していきます。

コーヒーの三大原種

コーヒーを天日乾燥する様子

コーヒーには大きく分類すると三大原種と呼ばれるものが存在します。それぞれ以下の様な特性があります。

アラビカ種 (Coffea arabica)

アラビカ種はコーヒー生産量の約60%を占める最も一般的なコーヒーの種類です。原産地はエチオピアで、主にラテンアメリカ、東アフリカ、アジア、アラビア半島で栽培されています。アラビカ豆は品質が高く、繊細でバランスの取れた風味、優れた酸味、多様な味のプロファイルが特徴です。一般的にはフローラルやフルーティーなアロマがあり、複雑性が求められる高品質のコーヒーに用いられます。

ロブスタ(カネフォラ)種 (Coffea canephora)

ロブスタ種はアラビカ種より強靭で病気に強い特性を持ち、特にアフリカのビクトリア湖周辺地域やインドネシア、ベトナムなど、熱帯の低地で広く栽培されています。全生産量の約40%を占め、アラビカ種に次ぐ普及率を誇ります。ロブスタ種はカフェイン含有量が高く、味は強くて苦味が強いため、エスプレッソやインスタントコーヒーの原料として好まれます。一般的にはコクがあり、フルボディで、パンチのある味わいが特徴です。

リベリカ種 (Coffea liberica)

リベリカ種はコーヒー全生産量のごく一部を占め、主に西アフリカと東南アジアで栽培されています。この種は大きな葉と果実を持ち、独特の木質感やフルーティーな味わいがあります。リベリカ豆はその特異な風味と香りのため、特定の市場や地域でのみ人気があります。耐病性が非常に高いため、病気に対する抵抗力を持つ栽培地で栽培されることが多いです。

代表的なアラビカ種

ティピカ (Typica)

ティピカはアラビカ種の中で最も古い品種の一つで、多くの他のアラビカ品種の基礎となっています。この品種はスウィートでバランスの良い酸味とクリアな味わいが特徴で、世界中で広く栽培されています。ティピカは特に中米や南米のコーヒーで好まれ、その滑らかで洗練されたカッププロファイルが評価されています。

ブルボン (Bourbon)

ブルボン品種は、18世紀にインド洋のブルボン島(現在のレユニオン)に持ち込まれたことが名前の由来です。この品種はティピカから派生したもので、豊かな風味と優れた甘味、鮮明な酸味を持つことが特徴です。ブルボンは特にブラジル、ルワンダ、ブルンジで人気があり、その豊かなボディとスウィートな風味がコーヒー愛好家に愛されています。ピンクブルボンやイエローブルボンなど、ブルボン種の中にも派生があります。

ゲイシャ (Geisha)

ゲイシャはもともとエチオピアで発見された品種で、パナマでの栽培を通じてその価値が認められました。非常に高い品質と独特の風味プロファイルで知られ、ジャスミンやシトラスのようなアロマと繊細な酸味が特徴です。ゲイシャは特に高価で、コーヒーコンテストで高評価を受けることが多く、その希少性と相まって高額で取引されています。

SL28 ・ SL34

これらの品種はケニアで開発され、アフリカ大陸全体で広く栽培されています。SL28はその明瞭な酸味とフルーティーな風味で高く評価され、SL34はよりバランスの取れたカップとスパイシーなノートが特徴です。どちらの品種も豊富な風味と深い甘みがあり、特にプレミアムコーヒー市場で求められています。

 

代表的なロブスタ種

コニロン (Conilon)

コニロンはブラジルで栽培されているロブスタの一品種で、特にエスピリトサント州での生産が盛んです。この品種は乾燥耐性が高く、高温多湿の環境でもよく育つため、ブラジルのロブスタ生産の中心となっています。コニロンは苦味が強く、ボディがしっかりしているため、ブレンドコーヒーのベースとして使われることが多いです。

ウガンダ (Uganda)

ウガンダ品種は、その名の通りウガンダを中心に東アフリカで栽培されています。この品種もまた、病気に対して強い耐性を持ち、特にカンピロバクター症(Coffee Wilt Disease)に強いことが知られています。ウガンダ品種のコーヒーは、フルボディでクリーミーな質感があり、ナッティーでスパイシーな風味が特徴です。

ロブスタ ウガンダ

これは、ウガンダで一般的に見られるロブスタの変種で、上記のウガンダ品種とは異なります。ロブスタ ウガンダは特に耐乾性に優れており、乾燥した地域での栽培に適しています。この品種から作られるコーヒーは、典型的なロブスタの特性である強いボディと苦味を持ち、ダークローストに適しています。

代表的なリベリカ種

バリバ (Barako)

フィリピンで特に人気のあるリベリカの品種です。バリバはその強いアロマと味わいが特徴で、しばしばスパイシーでフルーティな風味があります。コーヒーとしての使用の他、地元の風習においても重要な役割を果たしています。

リベリカ エクセルサ (Liberica Excelsa)

リベリカ種としばしば混同されるが、別の種(Excelsa)と見なされることもあります。エクセルサは、リベリカ同様、大きな果実と豆を持ち、タルトな酸味とフルーティな風味が特徴です。東南アジアで栽培され、独特の風味が求められる地域や特定の市場で人気があります。

    まとめ

    コーヒーの品種は、コーヒーの風味と品質に大きな影響を与えます。アラビカ、ロブスタ、リベリカなど、それぞれの品種には独自の特徴があり、さまざまな味わいを楽しむことができます。自分好みのコーヒーが見つかった際には、ぜひ品種にも注目してみてください。