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2025年 世界のコーヒー価格の現状とその要因

インタラクティブ・コーヒー価格レポート

世界のコーヒー市場の現状と、価格を動かす複雑な要因を、データとインサイトを通じてインタラクティブに探ります。(2025年6月更新)

市場サマリー (2025年5月)

世界のコーヒー価格は、主要生産国の天候不順と旺盛な世界需要により、高値圏で推移しています。特にロブスタ種は歴史的な供給不足から、前例のない価格上昇を記録。日本市場は、この国際価格の高騰と円安の二重苦に直面しています。

アラビカ種 最新価格

9.01

USD/kg

ロブスタ種 最新価格

5.24

USD/kg

アラビカ種 1年間の上昇率

+82%

(2024年5月比)

ロブスタ種 1年間の上昇率

+30%

(2024年5月比)

出典: 世界銀行 商品市場見通し (2025年4月) 等

価格変動の要因

コーヒー価格は単一の理由で動くわけではありません。供給、需要、そして経済や政策という三つの側面から、価格を動かす複雑な要因が絡み合っています。以下のカードをクリックして、各要因が市場に与える影響の詳細を確認してください。

🌿供給サイド

主要生産国の天候不順

ブラジルとベトナム、二大生産国での異常気象が供給量を直撃。市場の供給不安を煽っています。

世界最大のアラビカ種生産国ブラジルでは、2024年初頭の熱波と乾燥が懸念材料に。また、ロブスタ種最大の生産国ベトナムでは、深刻な干ばつにより生産量が過去10年で最低水準に落ち込むと予測され、ロブスタ価格を歴史的な高値に押し上げています。(出典: USDA, 2024)

需要サイド

新興国での需要拡大

特に中国を中心としたアジア市場でコーヒー消費が急成長し、世界の需要構造が変化しています。

伝統的な欧米市場が成熟する一方で、中国、インドネシア、タイなどアジア地域でのコーヒー消費が急速に拡大しています。この新たな需要の波は、世界全体の需給バランスをタイトにし、価格上昇の強力な推進力となっています。過去10年で中国の消費量は150%も増加したと報告されています。(出典: ICO)

📈経済・政策

為替レートの変動 (円安)

日本の輸入業者にとって、円安はドル建ての国際価格高騰に追い打ちをかける大きな負担です。

コーヒー豆は米ドルで取引されるため、円安が進行すると、たとえドル建て価格が変わらなくても日本円での仕入れ値は上昇します。例えば1ドル130円から155円への変動は、それだけで約19%のコスト増を意味します。現在の「国際価格高騰」と「円安」の同時進行は、日本の事業者にとってまさに二重苦です。

品質と市場の二極化

コーヒーの価格は、その品質によって大きく異なります。生産国独自の格付けや、トレーサビリティ(生産履歴)の有無が価格を左右し、市場は「価格重視のコモディティ」と「品質・体験重視のスペシャルティ」に分かれています。

主要生産国の格付け例

グアテマラ: SHB

標高1350m以上で栽培された最高等級の豆。

ブラジル: No.2

欠点豆の数に基づく最高等級。

コロンビア: Supremo

スクリーンサイズが大きい豆に与えられる等級。

エチオピア: Yirgacheffe G1

G1は最高等級。ウォッシュトはフローラルな特徴。

将来展望と予測

コーヒー市場の未来はどうなるのでしょうか。主要な国際機関による価格予測や、市場が直面する潜在的なリスクと機会をまとめました。

主要機関の価格予測

世界銀行 (2025年4月): 短期的には高値が続くが、2026年にかけて生産が回復するにつれて価格は緩やかに低下すると予測。

米国農務省 (2024年12月): 2024/25年度はブラジル等の生産回復により世界の生産量は増加するが、消費量も過去最高を更新するため、需給は依然としてタイトと予測。

リスクと機会

潜在的リスク ⚠️
  • 継続的な気候の不安定性
  • 地政学リスク
  • 急激な為替変動
機会 ✨
  • 農業・加工技術の革新
  • 新興国の市場開拓
  • サステナビリティへの関心

出典: 国際コーヒー機関 (ICO)、世界銀行、米国農務省 (USDA) の公開レポート (2024-2025) を基に作成。