コーヒーは毎日のように飲んでいても、「コーヒー豆はどんな木になるの?」「日本でも育てられるの?」と疑問に思ったことはありませんか。
実は、私たちが普段「コーヒー豆」と呼んでいるものは、コーヒーの木になる赤い実「コーヒーチェリー」の中にある種子です。
世界中の温暖な地域で栽培されており、日本でも地域によっては栽培が行われています。また、家庭では観葉植物として楽しむ方も増えています。
この記事では、コーヒーの木の特徴から、コーヒー豆になるまでの流れ、栽培方法、日本で育てるポイントまで詳しくご紹介します。
コーヒーの木とは?特徴や種類を紹介
コーヒーの木の特徴
コーヒーの木はアカネ科コーヒーノキ属に分類される常緑樹です。
白い花を咲かせた後、実をつけます。この実は「コーヒーチェリー」と呼ばれ、熟すと赤や黄色などの色になります。

熱帯・亜熱帯地域に自生し、適した環境では高さ5〜10mほどまで成長します。しかし、農園では収穫しやすいよう2〜3m程度に剪定されるのが一般的です。
コーヒーの木には次のような特徴があります。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 葉 | 光沢のある濃い緑色 |
| 花 | ジャスミンのような香りの白い花 |
| 実 | 熟すと赤く色づくコーヒーチェリー |
| 寿命 | 数十年にわたり収穫できる |
白い花は数日ほどで散りますが、その後ゆっくりと実が育ち、約7〜9か月かけて真っ赤なコーヒーチェリーになります。
コーヒーチェリーの中にある「コーヒー豆」
コーヒーチェリーを割ると、中にはコーヒー豆のもととなる種子が入っています。
この種子を取り出し、果肉や粘液質などを取り除く「精製」を行います。

その後、精製された種子を乾燥させることで、私たちが「生豆(グリーンビーンズ)」と呼ぶ状態になります。
コーヒーの木の種類
世界には100種類以上のコーヒーの木がありますが、商業栽培されている代表的な品種は次の3種類です。
アラビカ種
世界のコーヒー生産量の約6〜7割を占める代表的な品種です。
酸味や甘み、華やかな香りが特徴で、スペシャルティコーヒーの多くはアラビカ種が使われています。
カネフォラ種(ロブスタ)
病害虫に強く、高温多湿でも育ちやすい品種です。
苦味が強く、カフェインも多いため、インスタントコーヒーやエスプレッソブレンドによく使用されています。
リベリカ種
生産量は少ないものの、大きな実と独特の香りが特徴です。
一部の産地で栽培されており、日本では流通量は多くありません。
コーヒーの実からコーヒー豆になるまで
コーヒー豆は、木に実る果実からさまざまな工程を経て完成します。
コーヒーベルトとは?
コーヒーは赤道を中心に南北約25度の範囲で栽培されます。
この地域は「コーヒーベルト」と呼ばれ、年間を通して温暖で降水量が多く、コーヒー栽培に適した環境が整っています。
代表的な生産国は次のとおりです。
・ブラジル
・コロンビア
・エチオピア
・グアテマラ
・ケニア
・ベトナム
・インドネシア
産地によって味わいや香りが異なることも、コーヒーの魅力のひとつです。
収穫から焙煎までの流れ
コーヒーが一杯になるまでには、多くの工程があります。
1.白い花が咲く
2.コーヒーチェリーが実る
3.完熟した実を収穫する
4.果肉を取り除いて精製する
5.生豆として乾燥させる
6.焙煎してコーヒー豆になる
焙煎によって香りや甘み、苦味が引き出され、それぞれの個性豊かな味わいが生まれます。

コーヒーの栽培方法
コーヒーは熱帯植物のため、日本では屋外での栽培が難しい地域もありますが、適切な環境を整えれば育てることができます。
日当たり
直射日光よりも、明るい半日陰を好みます。
夏の強い西日は葉焼けの原因になるため注意しましょう。
温度
生育適温は18〜25℃ほどです。
10℃以下になると生育が鈍くなるため、冬は室内管理がおすすめです。
水やり
春から秋は土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
冬は生育がゆるやかになるため、水やりは控えめにします。
土
水はけが良く、適度な保水性のある土が適しています。
観葉植物用の培養土でも育てられます。
肥料
生育期の春〜秋に緩効性肥料を与えると、元気に育ちやすくなります。
日本でコーヒーは栽培できる?
結論からいうと、日本でも栽培は可能です。
ただし、本格的なコーヒー農園として栽培できる地域は限られています。
沖縄県や小笠原諸島など、冬でも温暖な地域ではコーヒー栽培が行われています。
一方、本州では寒さの影響を受けやすいため、観葉植物として室内で育てるケースが一般的です。
自宅で観葉植物として育てるコツ
家庭で育てる場合は、次のポイントを意識しましょう。
・冬は10℃以上を保つ
・レースカーテン越しの明るい場所に置く
・エアコンの風を直接当てない
・葉水をして乾燥を防ぐ
・根詰まり防止のため数年に一度植え替える
環境が良ければ数年かけて花が咲き、実を付けることもあります。
まとめ
コーヒー豆は、コーヒーの木になる「コーヒーチェリー」の種子です。
収穫後に精製・乾燥・焙煎という工程を経ることで、私たちが普段楽しんでいるコーヒーになります。
また、日本でも地域によっては栽培が行われており、自宅では観葉植物として育てることも可能です。
コーヒーの木について知ることで、普段飲んでいる一杯のコーヒーが、より特別なものに感じられるでしょう。
ILMIIO ROASTERY Lab.では、産地や焙煎にこだわったコーヒー豆を取り扱っています。コーヒーの木や産地について理解を深めた後は、それぞれの個性豊かな味わいの違いもぜひお楽しみください。