コーヒーを淹れたあとに残る「コーヒーかす」。そのまま捨ててしまうことが多いですが、実は暮らしの中で再利用する方法があります。
特に取り入れやすいのが、消臭剤としての活用です。ほかにも、堆肥づくりやガーデニングなどに利用することができます。
一方で、「肥料になる」「虫除けになる」といった使い方には注意点もあります。コーヒーかすを再利用するときは、それぞれの特徴を知ったうえで適切に使うことが大切です。
この記事では、コーヒーかすの代表的な再利用方法から、乾燥方法や注意点まで、初心者にもわかりやすく紹介します。
コーヒーかすは再利用できる?
コーヒーかすとは、コーヒーを抽出したあとに残るコーヒー粉のことです。
コーヒー豆から香りや成分が抽出されたあとも、有機物や植物の生育に関わる成分などが残っています。そのため、捨てずにさまざまな用途へ活用することができます。
代表的な使い方には、次のようなものがあります。
・消臭剤として使う
・堆肥づくりに利用する
・ガーデニングに活用する
・虫除けとして利用する
・靴や金属の磨きなどに使う
ただし、使い方によって適した状態が異なります。
たとえば、消臭剤として使う場合は、湿ったまま長時間置いておくとカビが発生しやすいため、しっかり乾燥させるのがおすすめです。

コーヒーかすの再利用方法
消臭剤として使う
コーヒーかすは、身近な消臭剤として再利用できます。
コーヒーを抽出したあとの粉をしっかり乾燥させ、布袋やお茶パックなどに入れて、靴箱や玄関、冷蔵庫などに置いて使います。
コーヒーかすには、においを吸着する性質があるため、気になる場所の消臭に活用できます。
特に、コーヒーを飲むたびに出るものを再利用できるので、手軽に始めやすい方法です。
〈乾燥させて使う場合〉
消臭剤として保存する場合は、コーヒーかすを十分に乾燥させることがポイントです。
湿った状態のまま置いておくと、カビが発生する原因になります。
乾燥させたコーヒーかすを布袋などに入れて、次のような場所で使ってみましょう。
・靴箱
・玄関
・ゴミ箱の近く
・冷蔵庫
・キッチン
使い終わったコーヒーかすを再利用できるため、家庭でも取り入れやすい方法です。
肥料・堆肥として使う
コーヒーかすは、ガーデニングや家庭菜園にも活用できます。
ただし、コーヒーかすをそのまま大量に土へ混ぜれば、すぐに肥料として使えるというわけではありません。
コーヒーかすには植物に必要な成分が含まれていますが、分解されるまでに時間がかかります。また、大量に使用すると植物の生育に影響することがあります。
そのため、肥料として直接使うよりも、落ち葉などの有機物と混ぜて堆肥にする方法が適しています。
堆肥にするときも、コーヒーかすだけを大量に入れるのではなく、ほかの材料とバランスよく混ぜることが大切です。
また、土の表面にコーヒーかすを厚く敷き詰めると、土が固まりやすくなり、水や空気が通りにくくなることがあります。
「肥料としてたくさん使う」のではなく、「堆肥づくりの材料として活用する」と考えるとよいでしょう。
虫除けとして使える?
コーヒーかすを虫除けとして利用する方法もあります。
庭や鉢植えの周りにコーヒーかすを置く方法などがありますが、すべての虫に対して確実な効果があるわけではありません。
コーヒーかすに含まれる成分が、一部の害虫などに影響する可能性はありますが、「置いておけば虫が寄ってこなくなる」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。
虫除けを目的として使う場合も、大量にまくのではなく、植物や土の状態を確認しながら少量から試すのがおすすめです。

その他の活用方法
コーヒーかすには、消臭やガーデニング以外にも活用方法があります。
たとえば、乾燥させたコーヒーかすを靴の手入れや金属の磨きなどに利用する方法があります。
ただし、素材によっては傷がついたり、色が移ったりする可能性があります。
初めて使う場合は、目立たない場所で試してから使用しましょう。
コーヒーかすを再利用するときの注意点
湿ったコーヒーかすは長時間放置しない
抽出後のコーヒーかすは水分を多く含んでいます。
そのまま長時間放置すると、カビが発生することがあります。
消臭剤などとして保存する場合は、できるだけ早く乾燥させることが大切です。
肥料として大量に使わない
コーヒーかすには植物に利用される成分が含まれていますが、一般的な肥料と同じように考えて大量に使用するのはおすすめできません。
特に、コーヒーかすだけを土に大量に混ぜると、植物の生育に影響する場合があります。
ガーデニングに利用する場合は、堆肥の材料としてほかの有機物と混ぜて使う方法が向いています。
「酸性の土にする」目的では使わない
「コーヒーかすを土に混ぜると土が酸性になる」と考える人もいますが、抽出後のコーヒーかすが必ずしも土を酸性にするとは限りません。
そのため、土の酸度を調整する目的でコーヒーかすを大量に使用するのは避けましょう。
コーヒーかすを乾燥させる方法
コーヒーかすを消臭剤などに再利用する場合は、しっかり乾燥させてから使いましょう。
自然乾燥
もっとも簡単なのが自然乾燥です。
トレーや新聞紙などにコーヒーかすを薄く広げ、風通しのよい場所で乾燥させます。
厚く広げると乾きにくいため、できるだけ薄く広げるのがポイントです。
フライパンで乾燥
フライパンにコーヒーかすを広げ、弱火で加熱しながら水分を飛ばす方法もあります。
焦げないように混ぜながら、しっかり水分を飛ばしましょう。
電子レンジで乾燥
電子レンジを使って乾燥させる方法もあります。
耐熱皿にコーヒーかすを薄く広げ、少しずつ加熱して水分を飛ばします。
一度に長時間加熱するのではなく、様子を見ながら少しずつ加熱するのがポイントです。

コーヒーの豆知識|焙煎すると「チャフ」も出る
コーヒーを楽しんだあとに出る「コーヒーかす」とは別に、コーヒー豆を焙煎すると「チャフ」と呼ばれるものも出てきます。
チャフとは、コーヒー豆の表面にある薄い皮が、焙煎によって剥がれたものです。コーヒー豆の構造では「シルバースキン(銀皮)」と呼ばれる部分にあたります。
焙煎中に豆から剥がれ落ちるため、焙煎機の周辺にたまったり、チャフコレクターなどに集められたりします。
このチャフも、堆肥などに利用されることがあります。
つまり、コーヒーは抽出後の「コーヒーかす」だけでなく、焙煎時に出る「チャフ」も再利用できる場合があります。
コーヒー豆を焙煎する機会がある方は、普段何気なく捨てているチャフにも目を向けてみると、コーヒーの新しい一面を楽しめるかもしれません。

コーヒーかすは「使い切る」ことも大切
コーヒーかすはさまざまな方法で再利用できますが、無理にすべて使い切る必要はありません。
消臭剤として使うなら乾燥させる、ガーデニングに利用するなら堆肥づくりに活用するなど、用途に合わせて使い分けることが大切です。
特に初めて再利用する場合は、まずは手軽な消臭剤から試してみるのがおすすめです。
毎日のコーヒータイムで出るコーヒーかすを、暮らしの中でもう一度役立ててみてはいかがでしょうか。
まとめ|コーヒーかすを暮らしの中で再利用しよう
コーヒーを淹れたあとに残るコーヒーかすには、さまざまな再利用方法があります。
・乾燥させて消臭剤として使う
・堆肥づくりの材料として活用する
・ガーデニングに利用する
・虫除けとして使う場合は効果を過信しない
・湿ったまま長時間放置せず、用途に合わせて乾燥させる
中でも、乾燥させて消臭剤として使う方法は、特別な道具を必要とせず始めやすい活用法です。
コーヒーかすをただ捨てるのではなく、自分の生活に合った方法で再利用して、コーヒーを最後まで楽しんでみましょう。