今回は、スペシャルティコーヒーが集まる清澄白河で、カフェ「+Angle coffee works」を運営されているバリスタAkiさんをお招きして、ゲイシャコーヒーを美味しく淹れるドリップレシピを解説いただきます。
ドリップに使用するコーヒー豆は、パナマ ゲイシャ レリダ農園 ウォッシュド。
バリスタプロフィール

中楯 聡(Akira Nakadate)
1987年生まれ。東京都出身。
大手自動車メーカーの営業企画からフィッシングガイドへ転身すべく那須へ移住。偶然訪れたFranklin’s Cafe Coffee Roastersで「スペシャルティコーヒー」に出会い、その概念に共感。
その後ガイディングの勉強のためにニュージーランドへ渡航するも、現地でバリスタを生業にする。Covid-19パンデミックを機に帰国後、 SCA国際認証取得と同時にフリーランスバリスタとして開業。
NZ仕込みの「高速オペレーション」、森の屋外カウンターや他業種コラボで磨いた「抽出環境への適応力」、そしてサラリーマン出身だからこその「ビジネス企画力」が強み。
Step 1: 粉とお湯の比率(ブリューレシオ)を決める

まずは、コーヒーの味のベースとなるコーヒー粉とお湯の比率を覚えましょう。
📌 基本の比率は「粉1に対してお湯16」
例えば、240gのお湯を使いたい場合、
▶ 計算式: 240 ÷ 16 = 15g(使用するコーヒー粉の量)
この比率を守ることで、安定した味わいのコーヒーを淹れられます。
💡ポイント:比率を変えると味の濃さが変わります。迷ったら1:16を基準に試してみましょう。
Step 2: 注ぎ方をマスターする

次に、お湯の注ぎ方を学びます。
基本は4投に分けて均等に注ぐのがポイント。今回は93℃のお湯を使用。
☕ 実践! 正しい注ぎ方
1投目(蒸らし):60gのお湯を注ぎ、30秒ほど蒸らす
2投目以降:お湯が落ちきったら次を注ぐ(コーヒー粉の表面が見えるくらいが目安)
📝 なぜ4投がいいの?
投数が増えるほど成分が抽出され、少ないほど軽めの味に。
「4投前後」がバランスよく味を引き出せる最適な回数。
注ぎすぎず、途中で止めず、落ちきるまで待つのがコツ!
Step 3: 味の微調整をする

「少し渋い」「薄い気がする」そんなときは、挽き目とお湯の温度を調整しましょう。
🔧 挽き目を調整する
渋い、濃い → 挽き目を粗くする
味が弱い、薄い → 挽き目を細かくする
🌡 お湯の温度で味の印象を変える
酸味を際立たせたい → 温度を上げる(93℃以上)
柔らかい印象にしたい → 温度を下げる(90℃以下)
💡ポイント:挽き目が最も味に影響を与えます。温度は最後の微調整に使いましょう。
まとめ:美味しいコーヒーを淹れる3つのポイント
✅ 粉とお湯の比率は1:16が基本!
✅ 4投を均等に注ぐ(1投目は蒸らし30秒)
✅ 挽き目とお湯の温度で味を調整する
この3ステップを意識すれば、毎回安定して美味しいコーヒーが淹れられます。
今日からあなたも、自宅でプロのようなドリップを!
ぜひ、おうちコーヒーで試してみてください!
The 正統派パナマゲイシャの味わい
バリスタ Aki